MGCマラソン出場者(女子・男子)一覧!出場権やワイルドカードとは?

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2020年東京オリンピック・マラソン代表の選考方法が、これまでの選考方法と違うことをご存知ですか?

マラソン日本代表の新選考方法を「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」と呼びます。この選考方法は、公平性、明確性が表れているので、指導者などから好評のようです。

今回は下記について紹介します。

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)とは?
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)から東京オリンピックに出場できる条件とは?
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場資格と出場選手(男子・女子)
MGCに出場できるワイルドカードとは?
MGCファイナルチャレンジ(マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ)とは?

ぜひ最後までお付き合いください。

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)とは?

マラソングランドチャンピオンシップ(以下MGC)とは、日本陸連が発表した2020年東京オリンピック・マラソン代表の選考方法です。

東京オリンピックで日本代表がよりメダル獲得に近づけるよう、精鋭した選手を選出するために、これまでの選考方法の課題を踏まえて新しく考えられました。

なお、MGCの開催日は2019年9月15日(日)です。東京オリンピックと同じコースを走りますが、現在新国立競技場が完成していないため、スタートとゴールは明治神宮外苑周辺に設置されるそうです。

ちなみに、オリンピックでメダルを獲得したのはいつなのか気になって調べてみたところ、

男子 1992年 バルセロナ五輪 森下広一さん(銀)
女子 2004年 アテネ五輪 野口みずきさん(金)

だそうです。

これだけ長い期間メダルから離れてしまっていること、2020年は東京開催のオリンピックであることを考えれば、新しい選考方法で選出するのは良いかもしれませんね。

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)から東京オリンピックに出場できる条件とは?

2019年9月15日(日)に開催されるMGCで男女各2名が代表内定となります。

優勝選手は、無条件でオリンピック代表に内定。

2位と3位の選手の場合は・・・

「MGC派遣設定記録」を超えた最上位者が代表に内定。
「MGC派遣設定記録」突破者がいない場合は、2位の選手が自動的に代表に内定。

となります。

つまり、2位と3位の選手についてはMGC派遣設定記録で明暗が分かれると言っても良いでしょう。

この時点で代表内定されれば、オリンピック本番に向けて逆算したスケジュールが立てられるので、断然有利と言えます。


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MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)出場資格と出場選手は?

2017年夏〜2019年春(2017-2018シリーズ、2018-2019シリーズ)に行われる、国内の男子5大会、女子4大会が指定競技会となります。大会ごとの順位とタイムを超えると、2019年9月15日(日)に開催されるMGCの出場権(出場資格)を獲得できます。

なお、MGCシリーズの条件を満たし、MGCの出場権を獲得した選手は下記の通りです。男子は21人、女子は8人います。

■男子
村澤明伸選手
所属:日清食品グループ
自己ベスト:2:09:47
北海道マラソン2017 1位(2:14:48)

大迫傑選手
所属:Nike
自己ベスト:2:05:50 ※日本記録
第71回福岡国際マラソン 日本人1位(2:07:19)

上門大祐選手
所属:大塚製薬
自己ベスト:2:09:27
第71回福岡国際マラソン 日本人2位(2:09:27)

竹ノ内佳樹選手
所属:NTT西日本
自己ベスト:2:10:01
第71回福岡国際マラソン 日本人3位(2:10:01)

園田隼選手
所属:黒崎播磨
2:09:34
第67回別府大分毎日マラソン 日本人1位(2:09:34)

設楽悠太選手
所属:Honda
自己ベスト:2:06:11
東京マラソン2018 日本人1位(2:06:11)

井上大仁選手
所属:MHPS
自己ベスト:2:06:54
東京マラソン2018 日本人2位(2:06:54)

木滑良選手
所属:MHPS
自己ベスト:2:08:08
東京マラソン2018 日本人3位(2:08:08)

宮脇千博選手
所属:トヨタ自動車
自己ベスト:2:08:45
東京マラソン2018 日本人4位(2:08:45)

山本憲二選手
所属:マツダ
自己ベスト:2:08:48
東京マラソン2018 日本人5位(2:08:48)

佐藤悠基選手
所属:日清食品グループ
自己ベスト:2:08:58
東京マラソン2018 日本人6位(2:08:58)

中村匠吾選手
所属:富士通
自己ベスト:2:08:16
第73回びわ湖毎日マラソン 日本人1位(2:10:51)

川内優輝選手
所属:埼玉県庁
自己ベスト:2:08:14
第48回防府読売マラソン 1位(2:10:03)、第71回福岡国際マラソン 日本人4位(2:10:53)※ワイルドカード(1.ii.)

岡本直己選手
所属:中国電力
自己ベスト:2:11:29
北海道マラソン2018 1位(2:11:29)

谷川智浩選手
所属:コニカミノルタ
自己ベスト:2:11:39
北海道マラソン2018 日本人2位(2:12:02)

大塚祥平選手
所属:九電工
自己ベスト:2:10:12
北海道マラソン2018 日本人3位(2:12:07)

中本健太郎選手
所属:安川電機
自己ベスト:2:08:35
北海道マラソン2018 日本人4位(2:12:54)

藤本拓選手
所属:トヨタ自動車
自己ベスト:2:07:57
シカゴマラソン2018 8位(2:07:57)※ワイルドカード(1.i.)

服部勇馬選手
所属:トヨタ自動車
自己ベスト:2:07:27
第72回福岡国際マラソン 1位(2:07:27)

山岸宏貴選手
所属:GMO
自己ベスト:2:10:14
第72回福岡国際マラソン 日本人4位(2:10:42)※ 東京 2020 オリンピック・マラソン日本代表選手選考方針 7※ 条件により

福田穣選手
所属:西鉄
自己ベスト:2:09:52
第72回福岡国際マラソン 日本人5位(2:10:54)※ 東京 2020 オリンピック・マラソン日本代表選手選考方針 7※ 条件により

■女子
前田穂南選手
所属:天満屋
自己ベスト:2:23:48
北海道マラソン2017 1位(2:28:48)

松田瑞生選手
所属:ダイハツ
自己ベスト:2:22:23
第37回大阪国際女子マラソン 1位(2:22:44)

安藤友香選手
所属:スズキ浜松AC
自己ベスト:2:21:36
第37回大阪国際女子マラソン 3位(2:27:37)

関根花観選手
所属:日本郵政G
自己ベスト:2:23:07
名古屋ウィメンズマラソン2018 日本人1位(2:23:07)

岩出玲亜選手
所属:アンダーアーマー
2:24:38
名古屋ウィメンズマラソン2018 日本人2位(2:26:28)

野上恵子選手
所属:十八銀行
自己ベスト:2:26:33
名古屋ウィメンズマラソン2018 日本人3位(2:26:33)

鈴木亜由子選手
所属:日本郵政G
自己ベスト:2:28:32
北海道マラソン2018 1位(2:28:32)

小原怜選手
所属:天満屋
自己ベスト:2:23:20
名古屋ウィメンズマラソン2018 日本人5位(2:27:44)、第45回ベルリン・マラソン 10位(2:27:29)※ワイルドカード(1.ii.)

男子の大迫傑選手の自己ベスト2:05:50は、2018年10月7日シカゴマラソンで出した日本新記録なので、記憶に新しい人も多いでしょう。しかし、設楽悠太選手や井上大仁選手の自己ベストも2時間6分台なので、誰が選ばれるか予想しづらいですね。

MGCに出場できるワイルドカードとは?


MGCシリーズ以外にもMGC出場権を獲得できる方法があります。それが、ワイルドカードです。

MGC出場権獲得の条件 ※マラソングランドチャンピオンシップ公式より
1.2017年8月1日〜2019年4月30日までの「国際陸上競技連盟が世界記録を公認する競技会」で、ⅰ、ⅱのいずれかを満たした競技者
i. 男子2時間08分30秒以内、女子2時間24分00秒以内
ii. 期間内の上位2つの記録の平均が、男子2時間11分00秒以内、女子2時間28分00秒以内
2. 第16回世界陸上競技選手権大会(2017/ロンドン)8位入賞者 ※対象者ナシ
3. 第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ)3位入賞者
4. MGCシリーズ各大会において、気象条件等によりMGCファイナリストの資格を1名も満たさなかった場合、強化委員会が出場資格相当と判断した競技者

MGCシリーズから男子21名、女子8名がMGCに出場することが決まっているので、そこに「男子2時間08分30秒以内、女子2時間24分00秒以内」の条件を満たす男子34名、女子18名が加わると、MGCがいかに熾烈な争いになるのかがわかると思います。

しかし、これだけ選考方法が明確だと結果がどちらになっても納得できますし、公平ですよね。

MGCファイナルチャレンジ(マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ)とは?


MGCファイナルチャレンジは、MGCとは別に設けられている代表選出枠で、男女各1名が内定となります。

MGCシリーズやMGCの結果を一切選考対象に入れずに、MGC終了後の国内主要3レースで設定記録を超えた最速の選手が選ばれます。

MGCファイナルチャレンジの設定記録を超える選手がいなかった場合、MGCの2枠に入らなかった次点の選手が内定となります。

このファイナルチャレンジがあれば、当初は怪我や故障だった有力選手にもチャンスが出てきます。

ここまで選考について考え抜いているのはすごいですね。

まとめ

MGCは熾烈な争いになること必至ですが、ここまで公平で明確ならば、たとえ代表に選ばれなくても納得できるはずです。以前は選考基準が不透明で、なぜ記録もよくないあの選手が?ということがありましたが、今度は大丈夫そうですね。

しかも、メダル獲得に限りなく近い選手が選出されるので、観ている私たちも期待せずにはいられません。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


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