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年初めの風物詩・箱根駅伝には通常の大学のチームとは違うチームが1つ入っています。それがいろいろな大学の選手が集まっている「関東学生連合チーム」。
「学連選抜」という呼び方の方が記憶に残っている人も多いかもしれませんが、現在は名前や扱いが変わってきています。
今回は箱根駅伝2019に出場する関東学生連合チームのメンバー一覧や注目選手、関東学生連合チームの最高順位や区間賞についてまとめます!
C O N T E N T S
箱根駅伝の関東学生連合チームとは?
関東学生連合チームとは、箱根駅伝(正式名:東京箱根間往復大学駅伝競走)の出場チームの一つで、毎年10月に行われる箱根駅伝予選会で本大会出場が叶わなかった大学の選手16名がチーム入りできます。
第79回大会(2003年)からできたチームですが、当時の名前は「関東学連選抜チーム(学連選抜)」でした。
しかし、2014年2月の関東学連代表委員総会において、「関東学連選抜チーム」から「関東学生連合チーム」に名称が変更されました。
また、第91回大会(2015年)からは「オープン参加」となったため、順位はあくまで参考となりました。
ちなみに、過去3年の成績は下記の通りです。
第93回大会(2017年) 11時間31分29秒 20位相当
第94回大会(2018年) 11時間40分02秒 21位相当
チームとしては箱根駅伝に参加できなかったとはいえ、関東学生連合チームに選抜される選手はタイム的に優れた選手。
それでもやはりチーム戦の駅伝ではなかなかよい成績を残せていないのは残念ですね。
箱根駅伝の関東学生連合チームの最高順位や区間賞は?
箱根駅伝の関東学生連合チームは上でも書いた通りオープン参加となるため、チームとしての順位もそうですし、個人の区間賞記録を出したとしても正式な記録になりません。
チームとして最近の成績はあまり振るっていませんが、の関東学生連合チームの最高順位を学連選抜時代も含めて調べてみると、
・往路:4位 5時間36分25秒(2008年第84回箱根駅伝)
・復路:3位 5時間37分47秒(2009年第85回箱根駅伝)
・総合:4位 11時間12分25秒(2008年第84回箱根駅伝)
区間賞については、上に書いた通り、区間賞を出しても「幻の記録」になります。
2017年の箱根駅伝だと、復路10区を走った東京国際大学4年(当時)の照井明人選手が区間賞を2秒上回る1時間10分58秒という記録を出したものの、オープン参加のため記録には残らず、ということがありました。
オープン参加となってからは初めての区間1位の成績をとったものの残念でした。
実力のある選手が関東学生連合チームに選ばれますので、記録には残らないものの「区間賞」を取る走りは期待できると思います。
箱根駅伝の関東学生連合チームに選ばれる条件とは?
箱根駅伝の関東学生連合チームに選ばれるためには、条件があります。
関東学生連合チームは、毎年10月に行われる予選会で本大会出場が叶わなかった大学1校あたり1選手が選出されます。
この1選手は、各大学で一番タイムが良かった選手が選出されることになっています。このタイムというのは、予選会のときのタイムです。なお、予選会に出場した留学生は選出対象に含まれません。
第91回大会(2015年)からは、「選出選手は本大会出場回数2回を超えないこと」という選出要件が加わりました。これは、関東学生連合チームに選出されれば、それだけで1回とカウントされます。
しかし、関東学生連合チームに選出されるだけで1回とカウントされてしまうと、1回も本大会に出場することなく、選出対象から外れてしまう選手が出てきてしまいます。そのため、第94回大会(2018年)より、「大学、連合を問わず本戦出場経験がゼロであること」という要件が追加され、関東学生連合チームに選出されても本大会に出場経験がなければ出場可能になりました。
また、第95回大会(2019年)限定の選出方法があります。
関東学生連合チームに選出された16選手のうち上位8選手は本大会出場がほぼ確定です。一方、下位8選手は予選会ハーフマラソンと11月24日に行われる1万メートル記録挑戦競技会の合計タイムを競い、本大会に出場する残り2選手を決めます。こうして、全10選手が区間エントリーされることになります。しかし、この選出方法は関東学生連合チームの山川達也監督(麗沢大)独自の選出方法なので、次回大会も同じかどうかはまだわかりません。
この「大学、連合を問わず本戦出場経験がゼロであること」という要件が追加されて本当に良かったと思います。実際、大学チーム全体だと本大会出場が困難でも、選手個人としては良いタイムが出ている選手もいるので、こうすることで多くの選手にチャンスがありますよね。
箱根駅伝2019の関東学生連合チームメンバー一覧!
第95回大会(2019年)の関東学生連合チーム・エントリーメンバー16選手は下記の通りです。タイムと順位は予選会の成績です。
2.国川恭朗選手(麗澤大 3年)1時間03分39秒(42位)
3.近藤秀一選手(東 大 4年)1時間03分44秒(47位)
4.鈴木大海選手(創価大 2年)1時間03分52秒(54位)
5.小林彬寛選手(専修大 2年)1時間03分52秒(55位)
6.西沢晃佑選手(駿河台大4年)1時間03分58秒(61位)
7.相馬崇史選手(筑波大 2年)1時間04分06秒(67位)
8.田中健祐選手(東農大 4年)1時間04分09秒(72位)
9.鈴木悠太選手(平成国大4年)1時間04分30秒(92位)
10.石井闘志選手(流経大 1年)1時間04分49秒(119位)
11.鈴木陸選手(明学大 4年)1時間05分01秒(130位)
12.外山正一郎選手(上智大 4年)1時間05分05秒(136位)
13.関口大樹選手(関東学大3年)1時間05分11秒(142位)
14.鈴木優斗選手(東京経大3年)1時間05分20秒(154位)
15.永瀬孝選手(桜美林大2年)1時間05分23秒(158位)
16.古林潤也選手(防衛大 4年)1時間05分29秒(168位)
なお、監督、コーチ陣は以下の通りです。
監督については、
箱根駅伝予選会で落選した大学のうち最上位の大学の監督が務める。
と決まっているため、箱根駅伝予選会で12位だった麗澤大学の山川達也氏が箱根駅伝2019関東学生連合チームの監督を務めることになりました。
・監督:山川達也氏(麗沢大学)
・コーチ:佐藤信之氏(亜細亜大学)
・コーチ:長谷川淳氏(専修大学)
・マネージャー:山田幸輝氏(神奈川大学)
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箱根駅伝2019の関東学生連合チームの注目選手は?
さて、箱根駅伝2019の関東学生連合チーム注目選手の一人目は、東京大学4年生の近藤秀一選手。
47位 近藤秀一(東京大) 14:56 30:00 45:14 1:00:28 →1:03:44#箱根駅伝予選会 pic.twitter.com/hUGrE3bedV
— EKIDEN News (@EKIDEN_News) 2018年10月14日
近藤秀一選手は、1年生・2年生と2回連続で関東学生連合チームに選出されましたが、本大会出場は叶いませんでした。
やっと本大会に出場できることになった3年生のとき、直前でインフルエンザに感染してしまい、残念ながら欠場となってしまいました。したがって4度目の正直!ということになります。本当に最後の箱根駅伝なので頑張ってほしいです!
もう一人は、亜細亜大学4年生の米井翔也選手。右側の赤いたすきの選手です。
全日本駅伝オープン参加で日本学連選抜として5区走りました。
納得のいく走りが出来なかったですが初の大学駅伝すごく楽しかったです!
この経験を次の箱根に繋げられるようにもう1回作り直します💪 pic.twitter.com/iHvku7ZQlS— 米井 翔也 (@syooooya0201) 2018年11月5日
米井翔也選手は、今年の全日本大学駅伝の日本学連選抜にも選ばれている選手です。
ハーフマラソンでは1時間23分23秒のベストタイムを持っており、全日本大学駅伝でも学連選抜に選ばれている選手なので、箱根駅伝での活躍も期待できると思います。
まとめ
チームとして箱根駅伝には出られなかった実力ある選手に与えられたチャンスが関東学生連合チーム。
ただ、駅伝はチームが一丸となってたすきをつないでいくぞ!という気持ち、仲間のために走る!という心持ちがとても重要だと思います。
そういう意味では大学もバラバラで、チームとしてまとまりにくい要素が関東学生連合チームにはどうしてもあります。
でも、実力ある選手がチームとして本戦に出られなかったくやしさを胸に一緒に戦い、それぞれの走りを大学の仲間たちに見てもらう!というのも大きなモチベーションになるのではないかと思っています。
廃止論が出たりもする関東学生連合チームですが、本戦には出られなかった大学のことをあれこれ想いを馳せながら観るのも楽しみ方の一つとしてありではないでしょうか。
2019年の箱根駅伝は白いタスキに注目して見てみましょう!
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